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ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰、正式には「急性腰痛症」と呼ばれるものは、急に起こる強い腰の痛みを指します。日常生活の中で、重いものを持ち上げたり、腰をねじったりする動作によって起こることが多く、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は、まだ完全に解明されていませんが、一般的には以下のものが考えられています。
* 筋肉や靭帯の損傷: 腰を支えている筋肉や靭帯が、急な負荷によって損傷することが多いです。
* 椎間板の損傷: 椎骨の間にある椎間板が、何らかの原因で損傷し、神経を刺激することがあります。
* 関節のズレ: 腰の関節がズレて、神経を圧迫することがあります。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰の症状は、人によって様々ですが、一般的には以下の症状が現れます。
* 激しい腰の痛み: 動くたびに痛みが増し、安静にしていても痛むことがあります。
* 腰の動きが制限される: 前かがみになったり、後ろに反ったりすることが困難になります。
* 痛みを伴う筋肉の痙攣: 腰の筋肉が痙攣し、痛みが増強することがあります。
ぎっくり腰の治療
ぎっくり腰の治療は、症状の程度によって異なりますが、一般的には以下の治療が行われます。
* 安静: まずは安静にして、腰への負担を軽減することが重要です。
* 冷罨法: 患部にアイシングを行い、痛みや腫れを鎮めます。
* 温罨法: 痛みが落ち着いてきたら、温熱療法を行うことで血行を促進し、筋肉の緊張を緩めます。
* 薬物療法: 痛み止めや筋肉弛緩剤などを用いて、痛みを緩和します。
* 物理療法: 電気療法や超音波療法などを行い、患部の血行を促進し、筋肉の修復を促します。
* 整復: 柔道整復師が、関節のズレを調整し、筋肉のバランスを整えます。
* 運動療法: 痛みが軽減してきたら、徐々に運動療法を行い、腰の筋肉を強化します。
ぎっくり腰の予防
ぎっくり腰の予防には、以下のことが大切です。
* 正しい姿勢: 日常生活において、正しい姿勢を心がけることが重要です。
* ウォーミングアップ: 運動の前には必ずウォーミングアップを行い、体を温めてから運動を始めましょう。
* 筋肉の強化: 腰の筋肉を強化するための運動を定期的に行いましょう。
* 体重管理: 肥満は腰への負担を増やすため、適正な体重を維持しましょう。
ぎっくり腰になったら
ぎっくり腰になってしまったら、早めに医療機関を受診することが大切です。ご自身で判断せずに、専門家にご相談ください。
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筋筋膜性腰痛は、腰の筋肉や筋膜に過度な負担がかかることで起こる痛みです。日常的な動作やスポーツなど、様々な原因が考えられます。
主な症状
* 腰の痛み(鈍痛、鋭痛など)
* 触れると痛い部分がある
* 同じ姿勢を続けると痛みが悪化する
* 筋肉が硬く感じる
原因
* 姿勢が悪い
* 運動不足
* 急な運動や重い物を持ち上げる
* ストレス
* 冷え
治療法
* 安静: 痛みが強い場合は安静にする
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤など
* 物理療法: 温熱療法、電気療法など
* 運動療法: ストレッチや筋力トレーニング
* その他: マッサージ、鍼灸など
日常生活での注意点
* 正しい姿勢を心がける
* 温冷療法
* 適度な運動
* ストレスを溜めない
ご自身でできること
* ストレッチ: 毎日少しずつ行うことで筋肉の柔軟性を高め、痛みを軽減できます。
* 姿勢の改善: デスクワーク中や立ち仕事中など、こまめに姿勢を正すようにしましょう。
* 温熱療法: 温かいお風呂に入ったり、湯たんぽなどで患部を温めたりするのも効果的です。
医療機関を受診する目安
* 痛みがおさまらない
* 日常生活に支障が出る
* 他の症状も伴う
より詳しい情報を知りたい場合は、整骨院や整形外科を受診することをおすすめします。
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仙腸関節は、私たちの体を支える上で非常に重要な関節です。骨盤の後ろ側に位置し、仙骨と腸骨という2つの骨が組み合わさってできています。
仙腸関節の役割
* 体幹と下肢のつなぎ目: 上半身の重みを支え、歩行や運動の際に発生する衝撃を吸収します。
* 骨盤の安定: 骨盤を安定させ、身体全体のバランスを保つ役割も担っています。
仙腸関節の構造
仙腸関節は、他の関節と比べて動きは少ないですが、非常に強固な構造をしています。周囲をたくさんの靭帯で覆われており、骨と骨がしっかりと結合しています。
[画像:仙腸関節の構造]
仙腸関節の動き
仙腸関節は、ほとんど動かない関節と思われがちですが、わずかな動きはあります。この動きをニューテーションとカウンターニューテーションといいます。
* ニューテーション: 仙骨が前傾し、腸骨が後方回旋する動きです。
* カウンターニューテーション: ニューテーションの逆の動きで、仙骨が後傾し、腸骨が前方回旋する動きです。
これらの動きは、身体の姿勢や動作に合わせて微妙に変化し、身体のバランスを保つ上で重要な役割を果たしています。
仙腸関節の障害
仙腸関節に何らかの異常が起こると、腰痛、臀部痛、下肢痛などの症状が現れることがあります。これを仙腸関節障害といいます。
* 原因:
* 繰り返しの動作
* 外傷
* 出産
* 姿勢の悪さ
* 運動不足など
* 症状:
* 腰痛
* 臀部痛
* 下肢痛
* 坐骨神経痛
* 歩行時の痛みなど
仙腸関節障害の治療
仙腸関節障害の治療法は、患者さんの症状や状態によって異なりますが、一般的には以下の治療法が用いられます。
* 安静: 痛みが強い場合は、安静にすることが大切です。
* 物理療法: 温熱療法や電気療法など、痛みを軽減するための物理療法を行います。
* 手技療法: 柔道整復術などの手技療法によって、関節の歪みを整え、筋肉の緊張を緩めます。
* 運動療法: 症状が改善してきたら、徐々に運動療法を行い、関節の動きを改善していきます。
* 薬物療法: 痛み止めや炎症を抑える薬を服用する場合もあります。
柔道整復師による治療
柔道整復師は、関節の歪みを整える専門家です。仙腸関節障害に対しては、以下の様な施術を行います。
* 関節の調整: 歪んだ仙腸関節を正しい位置に戻すことで、痛みを軽減します。
* 筋肉の調整: 緊張している筋肉を緩めることで、血行を改善し、痛みの改善を促します。
* 姿勢指導: 日常生活での姿勢や動作を指導することで、再発予防を行います。
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椎間関節性腰痛とは?
椎間関節性腰痛は、背骨の骨と骨の間にある椎間関節が原因で起こる腰痛です。椎間関節は、体を支え、柔軟な動きを可能にする重要な役割を担っていますが、様々な要因によって炎症や変性を起こし、痛みを引き起こすことがあります。
椎間関節性腰痛の原因
* 加齢による変性: 加齢とともに椎間関節軟骨がすり減り、骨同士が直接擦れて炎症を起こすことがあります。
* 繰り返しの動作: 重い物を持ち上げたり、同じ姿勢を長時間続けたりすることで、椎間関節に負担がかかり、痛みを生じることがあります。
* 外傷: 交通事故やスポーツなどによる外傷が原因となることもあります。
椎間関節性腰痛の症状
* 腰の痛み: 腰に鈍い痛みやズキズキとした痛みが特徴です。
* 特定の動作での痛み: 前かがみになったり、体をねじったりすると痛みが悪化することがあります。
* 朝起きた時の痛み: 朝起きた時に腰が特に痛むことがあります。
椎間関節性腰痛の診断
* 問診: いつから痛み始めたか、どのような動作で痛みが悪化するのかなど、詳しく聞き取ります。
* 身体診察: 腰の動きや痛む場所などを診察します。
* 画像検査: X線、MRIなどを行い、椎間関節の状態を詳しく調べます。
椎間関節性腰痛の治療
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤などを用いて痛みや炎症を抑えます。
* 物理療法: 温熱療法、電気療法、牽引療法などを行い、痛みを緩和します。
* 運動療法: 腰の筋肉を強化し、柔軟性を高める運動を行います。* ブロック注射: 痛みのある部分に薬を注射し、痛みを一時的に緩和します。
* 手術: 他の治療法で改善が見られない場合、手術が検討されることがあります。
椎間関節性腰痛の予防
* 正しい姿勢: 日常生活において正しい姿勢を心がけることが大切です。
* 定期的な運動: 適度な運動を行うことで、腰の筋肉を強化し、腰痛を予防できます。
* 体重管理: 肥満は腰への負担を増やすため、適正な体重を維持することが重要です。
椎間関節性腰痛に関する注意点
椎間関節性腰痛は、早期の治療が大切です。痛みを感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
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腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にあるクッションのような部分(椎間板)が、何らかの原因で飛び出してしまい、神経を圧迫することで痛みやしびれなどの症状が出る病気です。
椎間板ヘルニアが起きる原因は?
* 加齢: 年をとるにつれて椎間板が硬くなり、ひび割れやすくなります。
* 重いものを持ち上げる: 急に重いものを持ち上げたり、腰に負担がかかるような姿勢を続けたりすることで、椎間板に負担がかかり、ヘルニアが起こることがあります。
* くしゃみや咳: くしゃみや咳をする際に、お腹に力が入ることで椎間板に圧力がかかり、ヘルニアを引き起こすことがあります。
どんな症状が出る?
* 腰痛: 腰に痛みを感じることが最も一般的な症状です。
* 下半身の痛みや痺れ: お尻から足にかけて痛みや痺れを感じることがあります。
* 歩行困難: 痛みやしびれがひどい場合、歩くのが困難になることもあります。
治療法は?
* 薬物療法: 痛み止めや炎症を抑える薬を服用します。
* 物理療法: 温熱療法や電気療法などを行い、痛みを軽減します。
* 運動療法: 専門家の指導のもと、腰の筋肉を強化する運動を行います。
* ブロック注射: 痛みのある部分に注射を行い、痛みを和らげます。
* 手術: 薬物療法や運動療法などで改善が見られない場合、手術を行うことがあります。
日常生活で気を付けること
* 正しい姿勢: 立つときや座るときは、背骨をまっすぐにして、腰に負担をかけないようにしましょう。
* 無理な体勢: 長時間同じ姿勢でいることや、無理な体勢を避けるようにしましょう。
* 重いものの持ち上げ方: 重いものを持ち上げる際は、膝を曲げて腰を下ろし、両手でしっかりと持ち上げましょう。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアは、適切な治療を受けることで、症状が改善されることが多い病気です。もし、腰に痛みや痺れを感じたら、早めにご相談ください。
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脊柱管狭窄症とは?
私たちの背骨の中には、神経が通るトンネルのような空間があります。この空間を「脊柱管」と呼びます。
脊柱管狭窄症は、この脊柱管が何らかの原因で狭くなり、中の神経が圧迫されてしまう病気です。
なぜ狭くなるの?
* 加齢: 年齢を重ねるにつれて、背骨の骨や軟骨が変形し、脊柱管が狭くなることがあります。
* 変性: 椎間板ヘルニアや、靭帯(じんたい)と呼ばれる組織が厚くなるなど、様々な変性が原因となることがあります。
どんな症状が出る?
* 腰痛: 腰に痛みを感じることがあります。
* 下肢の痛みやしびれ: 足に痛みやしびれを感じることが多く、歩くと症状が悪化し、少し休むと楽になるという特徴があります。これを間欠跛行(かんけつぱこう)と言います。
* 運動機能の低下: 足がだるくなったり、力が入りづらくなったりすることがあります。
どんな人がなりやすいの?
* 中高年の方: 加齢が主な原因のため、中高年の方に多くみられます。
* デスクワークの方: 長時間同じ姿勢でいることで、腰に負担がかかりやすくなります。
治療法は?
* 薬物療法: 痛み止めや、神経の炎症を抑える薬などを使用します。
* 物理療法: 温熱療法や電気療法など、痛みを緩和する治療を行います。
* 運動療法: 腰や足の筋肉を強化し、症状の改善を図ります。
* 手術: 薬物療法や運動療法で改善が見られない場合、手術が検討されることがあります。
日常生活で気を付けることは?
* 姿勢を正す: 猫背など、悪い姿勢は腰に負担をかけます。正しい姿勢を心がけましょう。
* 適度な運動: 運動不足は腰を硬くさせます。ウォーキングや水泳など、無理のない範囲で運動を行いましょう。
* 冷やさない: 冷えは血行不良を招き、症状を悪化させることがあります。お腹や腰を温めましょう。
まとめ
脊柱管狭窄症は、早期に適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。
もし、このような症状に悩んでいる場合は、一度ご相談ください。
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腰椎圧迫骨折とは、腰の骨(腰椎)が、上から押されてつぶれてしまう骨折のことです。
なぜ起こるの?
* 骨が弱くなっている場合: 特に、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)という病気で骨がもろくなっている人が多いです。
* 強い衝撃: 転倒したり、重いものを急に持ち上げたりしたときに起こることがあります。
どんな症状があるの?
* 痛み: 腰に強い痛みを感じます。特に、体を動かしたり、咳やくしゃみをしたりすると痛みが強くなります。
* 背中の変形: 腰が丸くなり、身長が少し低くなることがあります。
どうやって治療するの?
* 安静: まずは安静にして、腰を休ませることが大切です。
* コルセット: コルセットを着用して、腰を支えることで痛みを軽減します。
* 薬: 痛み止めや骨を強くする薬などを飲みます。
* 手術: 重症の場合や、他の治療法で改善が見られない場合は、手術を行うことがあります。
日常生活で気を付けること
* 重いものを持ち上げない: 腰に負担をかけないようにしましょう。
* 無理な姿勢を避ける: 前かがみの姿勢や、長時間同じ姿勢でいることは避けましょう。
* 歩く運動: 医師の指示のもと、少しずつ歩く運動をすることで、腰の筋肉を強化できます。
気になることがあれば、必ず医師に相談しましょう
腰椎圧迫骨折は、放置すると症状が悪化することがあります。少しでも気になることがあれば、早めに相談しましょう。
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すべり症とは?
積み木のように積み重なっている背骨(脊椎)が、何らかの原因でずれてしまう病気です。特に腰の部分で起こることが多く、腰痛や足のしびれなどの症状を引き起こすことがあります。
なぜずれるの?
* 変性すべり症: 年齢とともに背骨を支える部分がすり減ったり、変形したりして、背骨がずれてしまうことがあります。
* 分離すべり症: 若い頃にスポーツなどで背骨に小さなひびが入ることがあり、それが原因で背骨がずれてしまうことがあります。
どんな症状が出る?
* 腰痛: これが一番多い症状です。
* 足のしびれ: お尻から足にかけてしびれを感じることがあります。
* 歩行困難: 重い場合は、歩くのが難しくなることもあります。
治療法は?
* 薬: 痛み止めや筋肉をリラックスさせる薬などを使います。
* 運動療法: 体を動かすことで筋肉を強化し、症状を改善します。
* 手術: 症状がひどい場合や、他の治療法で改善が見られない場合は、手術を行うことがあります。
日常生活で気を付けることは?
* 姿勢を正す: 猫背など、悪い姿勢は症状を悪化させることがあります。
* 重いものを持ち上げない: 腰に負担をかけないようにしましょう。
* 適度な運動: 運動不足は筋肉を弱らせ、症状を悪化させることがあります。
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坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」が何らかの原因で圧迫されることで起こる痛みや痺れなどの症状のことです。
なぜ起こるの?
主な原因としては、以下のものが挙げられます。
* 椎間板ヘルニア: 背骨の間にあるクッションのような部分が飛び出し、神経を圧迫する。
* 腰部脊柱管狭窄症: 背骨の中を通る神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫される。
* 梨状筋症候群: お尻の深くに位置する梨状筋が硬くなり、坐骨神経を圧迫する。
* その他の原因: 骨盤の歪み、姿勢の悪さ、筋肉の緊張など
どんな症状が?
* 腰から足にかけての痛み (焼けるような痛み、痺れ、電気が走るような痛みなど)
* 足の痺れ
* 歩行困難
* 腰を曲げると痛みが増す
どうすればいいの?
* まずは医師に相談: 正確な診断を受けることが大切です。
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤、神経痛薬など
* 物理療法: 温熱療法、電気療法、牽引療法など
* 運動療法: ストレッチ、軽い運動
* ブロック注射: 痛みのある部位に注射をする
* 手術: 重症の場合
日常生活で気をつけたいこと
* 姿勢を正す: 猫背は腰への負担を増やします。
* 無理な姿勢を避ける: 長時間同じ姿勢でいるのは避けましょう。
* 適度な運動: ウォーキングや軽いストレッチがおすすめです。
* 冷やさない: 温めることで血行が改善されます。
予防できる?
* 正しい姿勢を保つ
* 適度な運動
* 体重管理
* 腰への負担を減らす
いつ病院へ?
* 痛みやしびれが続く
* 日常生活に支障が出る
* 痛みが増強する
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上殿皮神経痛とは、腰からお尻にかけて痛みを感じる病気のことです。腰の骨から数ミリの細い神経(上殿皮神経)が、何らかの原因で傷ついてしまい、痛みが出てしまうのです。
なぜ痛くなるの?
* 筋肉の緊張: 腰回りの筋肉が緊張し、神経を圧迫することがあります。
* 姿勢が悪い: 長時間同じ姿勢でいる、猫背など、姿勢が悪いと神経が引っ張られてしまうことがあります。
* 運動不足: 運動不足で筋肉が硬くなり、神経を圧迫することがあります。
どんな症状があるの?
* 腰やお尻が痛い
* 腰をひねったり、起き上がったりすると痛みが強くなる
* 長く歩くと痛みが強くなる
* 痛みのある場所に触れると痛む
どうやって治療するの?
* 薬: 痛み止めや炎症を抑える薬
* 物理療法: 温熱療法、電気治療など
* 運動療法: ストレッチや軽い運動
* ブロック注射: 痛みのある場所に注射をする
* 鍼灸: 鍼や灸で治療する
日常生活で気を付けること
* 姿勢を良くする: 猫背を直す、座るときは背もたれに寄りかかるなど
* 適度な運動: ウォーキングや軽い体操など
* 冷やさない: 温かいお風呂に入ったり、カイロを当てたりする
* 重いものを持たない: なるべく重いものは持たない
上殿皮神経痛かな?と思ったら
もし、このような症状がある場合は、一度病院を受診することをおすすめします。
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後大腿皮神経痛とは、太ももの後ろ側の神経が痛む病気です。
この神経は、お尻から太ももにかけて伸びており、座ったり歩いたりする時に特に痛みを感じることがあります。
なぜ痛くなるの?
* 神経の圧迫: お尻の筋肉や骨が神経を圧迫することがあります。
* 神経の炎症: 何かしらの刺激によって、神経が炎症を起こすことがあります。
* その他: 糖尿病やビタミン不足など、様々な原因が考えられます。
どんな症状が出る?
* 痛み: 太ももの後ろがズキズキしたり、ピリピリとした痛みを感じます。
* しびれ: 太ももの後ろがしびれる感じがします。
* 歩きにくさ: 痛みがひどいと、歩くのがつらくなることがあります。
どうすればいいの?
* 病院に行く: 正確な診断を受けるために、整形外科や神経内科を受診しましょう。
* 薬: 痛み止めや炎症を抑える薬を処方されることがあります。
* 運動療法: 症状に合わせて、ストレッチや運動療法を行うことがあります。
日常生活で気を付けること
* 姿勢: 正しい姿勢を心がけましょう。
* 休息: 痛みを感じたら、安静にしましょう。
* 冷やす: 患部にアイシングをすることで、痛みや腫れを軽減できます。
もし、後大腿皮神経痛の症状が気になる場合は、早めに医師に相談しましょう。
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変形性膝関節症とは?
膝の関節のクッションの役割をしている軟骨が、年齢を重ねるにつれてすり減ったり、傷ついてしまう病気です。軟骨がすり減ると、骨と骨が直接こすれ合い、痛みや腫れ、動きにくさなどの症状が出てきます。
原因は?
* 加齢: 年齢を重ねるにつれて、軟骨が自然にすり減っていきます。
* 肥満: 体重がかかることで、膝の関節に負担がかかり、軟骨が傷つきやすくなります。
* 外傷: 膝を強く打ったり、捻挫したりすることで、軟骨が損傷することがあります。
* 関節の使い過ぎ: スポーツや仕事などで、膝を繰り返し使うことで、軟骨がすり減ることがあります。
症状は?
* 膝の痛み: 立ち上がるときや歩き始めるときに痛みを感じることが多いです。
* 腫れ: 膝が腫れて、熱をもつことがあります。
* 動きにくさ: 膝が曲げ伸ばししにくくなったり、正座ができなくなったりすることがあります。
* コキッという音: 膝を動かしたときに、コキッという音がすることがあります。
治療法は?
* 薬物療法: 痛み止めや炎症を抑える薬を使用します。
* 物理療法: 温熱療法や電気療法などを行い、痛みを和らげます。
* 運動療法: 筋肉を強化し、関節の動きを良くする運動を行います。
* サポーター: 膝を固定し、保護するサポーターを使用します。
* 手術: 病気が進行し、日常生活に支障が出る場合は、手術を検討する場合があります。
日常生活で気を付けること
* 体重管理: 肥満は膝への負担を増やすため、適正な体重を維持することが大切です。
* 運動: 適度な運動は、筋肉を強化し、関節の動きを良くする効果があります。
* 休息: 痛みを感じたら、無理せず休むようにしましょう。
* 冷罨法: 腫れがある場合は、アイシングを行いましょう。
変形性膝関節症は、早期に治療を開始することで、症状の進行を遅らせることができます。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。
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膝の靭帯損傷とは、膝の関節を安定させている靭帯と呼ばれる部分が、ケガなどによって傷ついてしまうことです。
靭帯ってなに?
靭帯は、ゴムのような弾力性のある組織で、骨と骨を繋いで関節を安定させています。膝には、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯など、いくつかの靭帯があります。
なぜ損傷するの?
* スポーツ: サッカーやバスケなど、急に方向転換したり、ジャンプしたりするスポーツでよく起こります。
* 交通事故: 車にぶつかったり、転倒したりした場合も起こることがあります。
どんな症状があるの?
* 痛み: 膝に強い痛みを感じます。
* 腫れ: 膝が腫れてきます。
* 関節の不安定感: 膝がグラグラしたり、カクカクしたりする感じがします。
治療はどうするの?
* 安静: 膝を休ませることが大切です。
* アイシング: 腫れを鎮めるために、氷などで冷やします。
* 包帯: 膝を固定するために、包帯を巻くことがあります。
* 薬: 痛み止めや炎症を抑える薬を飲みます。
* リハビリ: 筋肉を強化し、関節の動きを回復させるためのリハビリを行います。
* 手術: 損傷がひどい場合は、手術が必要な場合もあります。
日常生活で気を付けること
* 無理のない範囲で動く: 痛みを感じたら、すぐに休むようにしましょう。
* サポート器具を使う: サポーターやテーピングを使うと、膝を保護することができます。
* 定期的な通院: 指示に従って、定期的に通院しましょう。
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半月板って、膝の関節の中にあって、クッションの役割をしている軟骨のことなんだ。この半月板が、ケガなどで傷ついてしまうのが「半月板損傷」です。
なぜ傷つくの?
* スポーツ中のケガ: バスケやサッカーなど、急に方向転換したり、ジャンプしたりするときに傷つきやすいよ。
* 日常生活でのケガ: 階段を踏み外したり、重いものを持ったり、ちょっとしたことで傷つくこともあるんだ。
* 加齢: 年をとると、半月板がすり減ってしまいやすくなるよ。
どういった症状が出る?
* 痛み: 膝に痛みを感じることが多いです。
* 腫れ: 膝が腫れてしまうこともあります。
* 違和感: 膝に引っかかりを感じたり、音が鳴ることがあります。
* 動かしにくい: 膝が曲げ伸ばししにくくなることもあります。
どうやって治るの?
* 安静: まずは患部に負担をかけないように、安静にすることが大切です。
* 薬: 痛み止めや炎症を抑える薬を飲むことがあります。
* リハビリ: 筋肉を強化したり、関節の動きを良くするためのリハビリを行うことがあります。
* 手術: 損傷がひどい場合は、手術が必要になることもあります。
どうすれば予防できる?
* ウォーミングアップ: 運動の前には必ずウォーミングアップをしましょう。
* ストレッチ: 運動の後にはストレッチを行い、筋肉をほぐしましょう。
* 正しい姿勢: 日常生活でも正しい姿勢を心がけましょう。
* 体重管理: 肥満は膝への負担を増やすので、適正体重を維持しましょう。
もし、膝に痛みを感じたら、早めに病院を受診しましょう。
もっと詳しく知りたいことがあれば、遠慮なく聞いてくださいね!
* 具体的なスポーツをしている場合: そのスポーツに合わせた予防方法や注意点などを詳しく説明できます。
* 手術について: 手術の種類やメリット・デメリットなどを詳しく説明できます。
* リハビリについて: リハビリの目的や具体的な内容などを詳しく説明できます。
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ジャンパーズニーは、膝のお皿の下あたりが痛くなるスポーツ障害です。特に、ジャンプやダッシュなどの動作を繰り返すスポーツをする人に多く見られます。
なぜなるの?
* 繰り返しの動作: ジャンプやダッシュなど、膝に負担がかかる動作を何度も繰り返すことで、膝のお皿とすねの骨をつなぐ腱が炎症を起こします。
* オーバーユース: 同じ動作を長時間続けたり、急に運動強度を上げたりすることで、腱が傷つきやすくなります。
どんな症状があるの?
* 膝のお皿の下あたりが痛い
* ジャンプやダッシュがしにくい
* 痛みで運動のパフォーマンスが低下する
どうしたらいいの?
* 安静: 痛みがひどい場合は、運動を控え、患部を休ませましょう。
* アイシング: 氷などで冷やすと、炎症を抑える効果があります。
* ストレッチ: 膝周りの筋肉を柔らかくすることで、痛みを軽減できます。
* テーピング: 膝を安定させ、痛みを和らげる効果が期待できます。
* 専門医への相談: 症状が改善しない場合は、整形外科を受診しましょう。
どうすれば予防できるの?
* ウォーミングアップ: 運動前にしっかりと体を温め、筋肉を柔軟にしてから運動を始めましょう。
* クールダウン: 運動後にストレッチを行い、筋肉の疲労を回復させましょう。
* 適切な運動: 運動の強度や回数を無理なく調整しましょう。
* 適切なシューズ: 自分の足に合った運動靴を選びましょう。
まとめ
ジャンパーズニーは、適切な処置と予防を行うことで、症状の改善が期待できます。痛みを感じたら、無理せず専門医に相談しましょう。
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ランナー膝は、ランニングなどの運動を繰り返すことで、膝の外側が痛くなるスポーツ障害です。正式な名前は腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)と言います。
何が原因?
* 繰り返しの運動: ランニングやジャンプなど、膝を曲げ伸ばしする運動を長時間続けると、太ももの外側の筋肉と膝の外側の骨がこすれ合い、炎症を起こします。
* 体のバランス: 体の軸がずれていたり、筋肉の柔軟性が低いと、膝に負担がかかりやすくなります。
* オーバーユース: 運動の強度や量を急に増やすと、体が追い付かず、炎症を起こしやすくなります。
どんな症状?
* 膝の外側の痛み: 特に階段の上り下りや、しゃがむときに痛みを感じることが多いです。
* 運動中の痛み: 走り始めは大丈夫でも、ある程度走ると痛みが強くなることがあります。
* 腫れ: 痛みと同時に、膝の外側が腫れることもあります。
どうすればいいの?
* 安静: 一旦運動を中止し、膝を休ませることが大切です。
* アイシング: 痛みがある部分にアイシングをすることで、炎症を抑えることができます。
* 痛み止め: 市販の痛み止め薬を服用することも有効です。
* ストレッチ: 太ももの筋肉を伸ばすストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、痛みを軽減することができます。
* 専門医への相談: 症状が改善しない場合は、整形外科を受診し、専門医に相談しましょう。
予防するには?
* ウォーミングアップ: 運動前にしっかりと体を温めることで、怪我のリスクを減らすことができます。
* クールダウン: 運動後にストレッチを行うことで、筋肉の疲労を回復させ、柔軟性を高めることができます。
* 適切な運動量: 運動の強度や量を徐々に増やしていくことが大切です。
* ランニングフォームの改善: 適切なフォームで走ることで、膝にかかる負担を減らすことができます。
まとめ
ランナー膝は、適切な対処と予防を行うことで、必ず治る病気です。痛みを感じたら、無理せず早めに治療を開始しましょう。
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鵞足炎とは、膝の内側にある「鵞足」という部分に炎症が起こる病気です。
鵞足ってどこ?
鵞足は、太ももの筋肉が膝の骨に付着する場所です。この部分が繰り返し使われることで炎症を起こし、痛みや腫れを感じます。
なぜなるの?
* 運動のしすぎ: ランニングやジャンプなど、膝に負担がかかる運動を長時間続けるとなりやすいです。
* 体の歪み: 姿勢が悪いなど、体のバランスが崩れていると、特定の場所に負担がかかりやすくなります。
どんな症状があるの?
* 膝の内側の痛み
* 腫れ
* 歩くときの痛み
* 長時間座った後の痛み
どうすればいいの?
* 安静: 患部に負担をかけないようにしましょう。
* アイシング: 腫れや痛みを軽減するために、冷やしましょう。
* ストレッチ: 筋肉を柔らかくし、血行を良くしましょう。
* 医療機関を受診: 正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。
日常生活での注意点
* 運動前後のストレッチ: 筋肉を温め、柔軟性を高めましょう。
* 適切な運動: 体に合った運動を行い、無理のない範囲で行いましょう。
* 体重管理: 肥満は膝への負担を増やすため、適正な体重を維持しましょう。
もし、鵞足炎の症状が気になる場合は、お気軽にご相談ください。
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伏在神経障害とは、太ももの内側を通り、膝からふくらはぎにかけて走る伏在神経が何らかの原因で圧迫され、痛みやしびれを感じてしまう状態のことです。
どんな症状がでるの?
* 膝からふくらはぎの内側にかけての痛み
* しびれ感
* 歩行時の痛み
なぜなるの?
* 運動のしすぎ: 運動によって筋肉が硬くなり、神経を圧迫することがあります。
* 姿勢が悪い: 長時間同じ姿勢でいることで、神経が圧迫されることがあります。
* 外傷: 事故などで神経が直接損傷を受けることがあります。
どうやって治療するの?
* 安静: まずは患部を休ませることが大切です。
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤など、痛み止めを服用する場合があります。
* 物理療法: 温熱療法や電気療法など、物理的な刺激で症状を改善する場合があります。
* ブロック注射: 神経の周囲に薬を注射して痛みを軽減させる場合があります。
日常生活で気を付けること
* ストレッチ: 筋肉を柔らかく保つために、定期的にストレッチを行いましょう。
* 姿勢に注意: 長時間同じ姿勢でいるのを避け、こまめに休憩を取りましょう。
* 適切な運動: 運動の種類や強度を調整しましょう。
もし、これらの症状が気になる場合は、受診することをおすすめします。
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オスグッド、正式にはオスグッド・シュラッター病は、成長期の子供たち、特にスポーツをしている男の子によく見られる膝の病気です。
どんな病気?
* 膝のお皿の下が痛む病気です。
* ジャンプやダッシュなど、膝に負担がかかる運動をすると痛みが強くなります。
* 成長期に、骨が早く成長するのに比べて、筋肉や腱が追い付かないことが原因の一つと考えられています。
なぜなるの?
* スポーツ:サッカー、バスケットボールなど、ジャンプやダッシュが多いスポーツをしていると、膝に負担がかかりやすくなります。
* 成長期:骨が早く成長する時期は、筋肉や腱がまだ柔軟性が低いので、負担がかかりやすいです。
どんな症状があるの?
* 膝のお皿の下が腫れる
* 痛み:運動時だけでなく、安静時にも痛むことがあります。
* 歩くのがつらい
どうすればいいの?
* まずは病院へ:整形外科を受診しましょう。
* 安静:しばらく運動を控え、膝を休ませることが大切です。
* 治療:アイシング、ストレッチ、場合によっては薬物療法や物理療法を行います。
どうすれば予防できるの?
* ウォーミングアップ:運動前にしっかりと体を温める。
* ストレッチ:運動の前後に行う。
* 適切な運動:年齢や体力に合った運動をする。
気をつけること
* 無理な運動は避けましょう。
* 痛みを感じたら、すぐに運動を中止しましょう。
* 治療を中断せず、医師の指示に従いましょう。
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成長痛は、主に3歳から12歳ぐらいのお子さんに起こることが多い、夜間に足が痛くなるという症状のことです。特にふくらはぎや太ももに痛みを感じることが多く、痛みで夜中に目が覚めてしまう子もいます。
成長痛の特徴
* 時間帯: 夕方から夜間に痛みを感じることが多いです。
* 場所: ふくらはぎや太ももなど、下肢に痛みを感じます。
* 痛み: 痛み方は人それぞれで、ズキズキする、重だるいなど、さまざまな感じ方があります。
* 頻度: 頻繁に痛む子もいれば、たまにしか痛まない子もいます。
* 原因: 明確な原因はわかっていませんが、成長期の子どもの体が成長することで筋肉が引っ張られ、痛みを感じると考えられています。
成長痛かな?と思ったら
もしお子さんが成長痛かな?と思ったら、以下のことを参考にしてみてください。
* 痛みの場所: ふくらはぎや太ももなど、下肢に痛みがあるか。
* 時間帯: 夕方から夜間に痛みがあるか。
* その他の症状: 熱や腫れ、赤みなどの症状はないか。
* 日常の様子: 普段通りに元気に遊んでいるか。
**成長痛は、通常は数時間で自然に治まります。**もし、痛みが長引いたり、日常生活に支障が出ている場合は、小児科医に相談することをおすすめします。
成長痛と間違えやすい病気
成長痛と似た症状の病気もあります。心配な場合は、必ず医師に診てもらいましょう。
成長痛への対処法
* 安静: 痛みを感じたら、安静にすることが大切です。
* 温める: 温かいタオルなどで患部を温めると、痛みが和らぐことがあります。
* マッサージ: 軽くマッサージをすることで、筋肉の緊張をほぐすことができます。
まとめ
成長痛は、多くの子供たちが経験する一般的な症状です。心配な場合は、小児科医に相談しましょう。
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肩こりは、現代人が抱える最も一般的な体の不調の一つです。明確な病気というよりは、様々な原因が複合して起こる症状と捉えられています。
主な原因
* 姿勢の悪さ: 猫背や長時間同じ姿勢での作業などが、筋肉の緊張を引き起こします。
* 運動不足: 筋肉が硬くなり、血行が悪化することで肩こりを招きます。
* ストレス: ストレスにより筋肉が緊張し、血流が悪化します。
* 冷え: 冷えは筋肉を硬くし、血行不良を招きます。
* 疲労: 過度の疲労は、全身の筋肉を緊張させます。
* 病気: 特定の病気(頸椎症、肩関節周囲炎など)が原因となる場合もあります。
症状
* 肩や首の痛み
* 筋肉の張り
* 頭痛
* 吐き気
* めまい
治療について
肩こりの治療法は、原因や症状によって異なります。
主な治療法
* 薬物療法: 痛み止め、筋肉をリラックスさせる薬など
* 物理療法: 温熱療法、マッサージ、電気療法など
* 運動療法: ストレッチや筋力トレーニングなど
* 鍼灸: 筋肉の緊張を緩和し、血行を改善
* 整体: 姿勢の改善や筋肉のバランスを整える
ご自身でできること
* 姿勢の改善: 猫背を正す、座り方を見直す
* 適度な運動: ストレッチ、軽い運動
* 温浴: 温かいお風呂に浸かる
* マッサージ: 肩や首をマッサージする
* 休息: 十分な睡眠をとる
いつ病院へ行くべきか
* 痛みや痺れが強い場合
* 日常生活に支障が出る場合
* 長期にわたって症状が改善しない場合
専門家のアドバイス
* 原因を特定する: 専門家(整形外科医、リハビリテーション科医など)に相談し、原因を特定することが大切です。
* 複合的な治療: 薬物療法だけでなく、運動療法や物理療法などを組み合わせた治療が効果的です。
* 生活習慣の改善: 姿勢、運動、睡眠など、生活習慣を見直すことが大切です。
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寝違えの原因
* 姿勢が悪い: スマホやパソコンの長時間使用による猫背姿勢や、横向きで寝るときの枕の高さが合わないなどが原因になります。
* 筋肉の冷え: 冷えによって筋肉が硬くなり、寝ている間に変な姿勢になったときに寝違えを起こしやすくなります。
* ストレス: ストレスにより筋肉が緊張し、寝つきが悪くなったり、寝相が悪くなったりして寝違えにつながることがあります。
寝違えの予防
* 正しい姿勢を保つ: スマホやパソコンを使うときは、こまめに休憩を取り、姿勢を正しましょう。
* 適度な運動: 首や肩のストレッチをしたり、軽い運動をすることで筋肉の柔軟性を高めましょう。
* 温かいお風呂: 入浴して体を温めることで、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進しましょう。
* 快適な寝具: 体に合った枕やマットレスを選び、寝具を清潔に保ちましょう。
寝違えたときの対処法
* 安静: 寝違えた部分は動かさないようにし、安静にしましょう。
* 温める: 温かいタオルなどで患部を温めることで、血行が促進され痛みが和らぐことがあります。
* ストレッチ: 痛みが出ていない範囲で、ゆっくりと首や肩のストレッチを行いましょう。
* 冷やす: 痛みがある場合は、アイシングをすることで炎症を抑える効果が期待できます。
その他
* 寝違えが頻繁に起こる場合は、整形外科を受診することをおすすめします。
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副神経は、頸部(首)の筋肉を動かすために重要な役割を果たす脳神経の一つです。主に、僧帽筋と胸鎖乳突筋という2つの筋肉を支配しています。これらの筋肉は、肩を上げる、頭を回すなどの動作をするときに働きます。
副神経障害とは?
副神経が何らかの原因で損傷を受けると、神経が支配する筋肉の働きが低下し、様々な症状が現れます。これを副神経障害といいます。
副神経障害の原因
副神経障害の原因としては、以下のものが挙げられます。
* 頸部の手術: 頸部リンパ節郭清術など、頸部の外科手術が原因となることがあります。
* 腫瘍: 頸部に発生した腫瘍が副神経を圧迫することがあります。
* 外傷: 交通事故などによる外傷が原因となることもあります。
* 炎症: 頸部の炎症が原因となることもあります。
副神経障害の症状
副神経障害の症状としては、以下のものが挙げられます。
* 肩を上げられない: 僧帽筋が弱くなると、肩を上げる動作が困難になります。
* 頭を回せない: 胸鎖乳突筋が弱くなると、頭を回す動作が困難になります。
* 肩甲骨が浮き出る: 僧帽筋が弱くなると、肩甲骨が内側に寄れなくなり、翼状肩甲骨と呼ばれる状態になります。
* 肩の痛み: 筋肉の機能低下に伴い、肩に痛みを感じることがあります。
副神経障害の診断
医師は、患者さんの症状や病歴を詳しく聞き、神経学的検査や画像検査(MRIなど)を行うことで、副神経障害を診断します。
副神経障害の治療
副神経障害の治療法としては、原因によって異なります。
* 原因となる疾患の治療: 腫瘍などが原因の場合は、それらの治療を行います。
* 薬物療法: 炎症を抑えるための薬物療法を行います。
* リハビリテーション: 筋肉の機能回復を目的としたリハビリテーションを行います。
日常生活での注意点
副神経障害と診断された場合は、医師の指示に従い、治療を受けることが大切です。また、日常生活においては、以下の点に注意しましょう。
* 無理な運動を避ける: 患部に負担をかけないように、無理な運動は避けましょう。
* 温熱療法: 温熱療法を行うことで、筋肉の緊張を緩めることができます。
* 肩のストレッチ: 適切なストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を維持することができます。
もし、肩や首に違和感を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
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肩甲背神経障害は、肩甲骨周辺の痛みや動きの制限を引き起こす神経障害です。主に、肩甲骨を動かす筋肉に分布する肩甲背神経が、何らかの原因で圧迫されることで起こります。
原因
* 姿勢の悪さ: 猫背や長時間同じ姿勢での作業などが原因となり、肩甲骨周囲の筋肉が緊張し、神経を圧迫することがあります。
* スポーツ活動: 野球の投球動作や水泳など、肩を酷使するスポーツによって、神経が損傷を受けることがあります。
* 外傷: 交通事故やスポーツ中の怪我など、直接的な外傷によって神経が損傷することもあります。
症状
* 肩甲骨周囲の痛み: 特に肩甲骨の内側や背中の上部に痛みを感じることが多いです。
* 肩の動き制限: 肩を上げたり、後ろに回したりする動作が痛みを伴い、困難になることがあります。
* 肩甲骨の痛み: 肩甲骨が浮き上がって見える「翼状肩甲」と呼ばれる状態になることがあります。* しびれ感: 肩甲骨周辺や腕にしびれを感じることもあります。
診断
* 問診: 症状や日常生活での状況などを詳しく聞かれます。
* 身体診察: 肩の動きや痛みのある部位などを診察します。
* 画像検査: MRIやCT検査などを行い、神経の損傷や周囲の組織の状態を詳しく調べます。
治療
* 保存療法:
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤や神経痛の薬などを服用します。
* 物理療法: 温熱療法や電気療法などを行い、痛みを軽減します。
* 運動療法: 肩周りの筋肉をストレッチしたり、筋力トレーニングを行うことで、症状の改善を図ります。
* 手術療法: 保存療法で改善が見られない場合や、神経が大きく損傷している場合は、手術療法が検討されます。
日常生活での注意点
* 姿勢の改善: 猫背を避け、正しい姿勢を心がけましょう。
* 肩周りのストレッチ: 毎日、肩周りの筋肉をストレッチすることで、筋肉の緊張を緩めましょう。
* 冷湿布: 痛みがある場合は、冷湿布を当てると効果があることがあります。
* 休養: 痛みを感じたら、無理せず休養を取りましょう。
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緊張型頭痛は、頭が締め付けられるような感じがする、とても一般的な頭痛の種類です。まるで頭にバンドを巻かれたように、ずっしりとした重みを感じることが多く、ズキズキするような痛みとは少し違います。
緊張型頭痛の特徴
* 痛み: 頭全体が締め付けられるような、重く鈍い痛み。
* 場所: 頭のどこでも起こりますが、特にこめかみ、後頭部、首に感じやすいです。
* 時間: 数時間から数日続くことが多く、慢性的に続く人もいます。
* 原因: ストレス、姿勢が悪い、睡眠不足などが考えられます。
* その他: 吐き気や嘔吐を伴うことは少なく、光や音に過敏になることもありません。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛は、主にストレスによって起こると考えられています。ストレスを感じると、首や肩の筋肉が緊張し、それが頭痛に繋がることがあります。
緊張型頭痛になる人
* ストレスを感じやすい人
* 長時間同じ姿勢でいる人
* 睡眠不足の人
* パソコン作業が多い人
緊張型頭痛の対処法
* 休息: 静かな場所で目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をする。
* 温める: 温かいタオルで首や肩を温める。
* マッサージ: 首や肩をゆっくりとマッサージする。
* ストレッチ: 首や肩のストレッチをする。
* 生活習慣の改善: 規則正しい生活を送る、バランスの取れた食事をする、適度な運動をする。
いつ病院へ?
* 頭痛が頻繁に起こる
* 痛み止めを飲んでも改善しない
* 日常生活に支障が出る
このような場合は、一度医師に相談することをおすすめします。
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片頭痛は、ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴の頭痛です。まるで心臓が頭の中で鼓動しているようなイメージでしょうか。この痛みは、通常片側のこめかみあたりに現れますが、両側になることもあります。
片頭痛の特徴
* ズキズキとした痛み: 脈打つような、まるで心臓が鼓動しているような痛みです。
* 吐き気や嘔吐: 痛みとともに、吐き気や実際に嘔吐してしまうこともあります。
* 光や音への過敏: 普段は気にならない光や音が、とても眩しく、うるさく感じられます。
* 前兆: 頭痛の前に、視界にギザギザな線が見えたり、目がチカチカするなどの症状が出ることもあります。これを「前兆」と呼びます。
片頭痛の原因
片頭痛の詳しい原因はまだ完全には解明されていませんが、脳の血管が拡張し、周囲の神経を刺激することで痛みがおこると考えられています。
片頭痛になる人
誰でもなる可能性がありますが、女性や家族に片頭痛の人がいる場合、なりやすいと言われています。また、ストレスやホルモンバランスの変化、睡眠不足なども、片頭痛の発作を誘発することがあります。
片頭痛の対処法
* 安静: 暗く静かな部屋で横になり、休むことが大切です。
* 痛み止め: 市販の頭痛薬を服用することも有効です。
* 冷湿布: 頭に冷湿布を当てると、痛みが和らぐことがあります。
いつ病院へ?
* 痛み止めを飲んでも痛みが改善しない
* 頻繁に頭痛が起きる
* 日常生活に支障が出る
* その他、気になる症状がある場合
これらの症状がある場合は、一度医師に相談することをおすすめします。
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大後頭神経痛とは?
大後頭神経痛は、後頭部(頭の後ろ側)に鋭く突き刺すような痛みを感じることが特徴の頭痛です。まるで電気が走るような痛みや、ズキズキとした痛みなど、人によって感じ方は様々です。この痛みは、首の筋肉の緊張や姿勢が悪くなることで、後頭部を走る大後頭神経が刺激されることが原因と考えられています。
どんな症状があるの?
* 後頭部の痛み: 鋭い痛み、ズキズキとした痛み、電気が走るような痛みなど、人によって痛みの感じ方は異なります。
* 痛む場所: 主に後頭部ですが、首や肩まで痛みが広がることもあります。
* 誘発因子: 頭を動かす、くしゃみをする、咳をするなど、何かの動作によって痛みが誘発されることがあります。
* 悪化因子: ストレス、疲労、姿勢が悪い状態などが、痛みを悪化させることがあります。
なぜ起こるの?
* 首の筋肉の緊張: 長時間のデスクワークやスマホの使用など、同じ姿勢を長時間続けると、首の筋肉が緊張し、大後頭神経を圧迫することがあります。
* 姿勢が悪い: 猫背やストレートネックなど、姿勢が悪いと、首の骨が歪み、神経を刺激することがあります。
* 外傷: 交通事故やスポーツでの怪我など、首に強い衝撃を受けた場合に起こることがあります。
どんな人がなりやすいの?
* デスクワークが多い人: 長時間同じ姿勢でいることが多い人は、首や肩の筋肉が緊張しやすく、大後頭神経痛になりやすいです。
* スマホをよく使う人: 下を向いてスマホを見る姿勢は、首に負担がかかり、大後頭神経を刺激する原因となります。
* ストレスを感じやすい人: ストレスを感じると、無意識に肩に力が入ってしまい、首の筋肉が緊張しやすくなります。
どうやって診断するの?
医師は、患者さんの症状や病歴を詳しく聞き、身体検査を行います。必要に応じて、MRIやCTなどの画像検査を行うこともあります。
どうやって治療するの?
大後頭神経痛の治療法としては、以下のものが挙げられます。
* 薬物療法: 痛み止めや筋肉をリラックスさせる薬などが処方されます。
* 物理療法: 温熱療法、電気治療、マッサージなど、痛みを軽減するための治療を行います。
* ブロック注射: 痛みのある部位に注射を行い、神経をブロックすることで痛みを軽減します。
* その他の治療: 姿勢改善指導、リハビリテーションなどを行います。
日常生活で気を付けることは?
* 姿勢を正す: 猫背やストレートネックにならないように、正しい姿勢を心がけましょう。
* ストレッチ: 首や肩の筋肉を定期的にストレッチを行いましょう。
* リラックス: ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を作りましょう。
* 睡眠: 十分な睡眠をとりましょう。
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小後頭神経痛とは、首の後ろから頭にかけて、ズキンズキンとした痛みや、ピリピリとした痺れを感じる病気です。まるで電気が走るような痛みと感じる人もいます。
なぜ痛むの?
* 首の筋肉が緊張する:普段の姿勢が悪い、同じ姿勢を長時間続けるなど、首の筋肉が緊張すると、小後頭神経が圧迫されて痛みが出ることがあります。
* ストレス:ストレスを感じると、筋肉が緊張しやすくなり、痛みを引き起こすことがあります。
どんな症状があるの?
* ズキンズキンとした痛み:後頭部や側頭部(こめかみ)に痛みを感じます。
* ピリピリとした痺れ:痛みと一緒に、痺れを感じることもあります。
* 触ると痛い:痛む部分を触ると、さらに痛みが強くなることがあります。
* 首を動かすと痛い:首を動かすと、痛みが増したり、痺れが出たりすることがあります。
どうしたらいいの?
* 原因となる姿勢を改善する:猫背や同じ姿勢を長時間続けるのを避け、正しい姿勢を心がけましょう。
* 首周りの筋肉をリラックスさせる:温かいタオルで首を温めたり、軽いマッサージをしたりすることで、筋肉の緊張をほぐしましょう。
* ストレスを解消する:ヨガや瞑想など、リラックスできる方法を取り入れてみましょう。
* 痛み止めを飲む:痛み止めを飲むことで、痛みを軽減することができます。
* 病院を受診する:症状がひどい場合は、病院を受診し、医師に相談しましょう。
病院ではどんなことをするの?
* 問診:いつから痛み始めたか、どんな時に痛むかなど、詳しく聞かれます。
* 触診:痛む部分を触診し、どこが特に痛いのかを確認します。
* 画像検査:必要に応じて、MRIやCTなどの画像検査を行うことがあります。
小さなお子さんの場合
お子さんが小後頭神経痛を訴える場合は、以下の点に注意しましょう。
* 姿勢のチェック:長時間同じ姿勢でゲームをしたり、スマートフォンを見たりしていないか確認しましょう。
* 睡眠:十分な睡眠をとるようにしましょう。
* 栄養バランス:バランスの取れた食事を心がけましょう。
* 運動:適度な運動をするようにしましょう。
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肩関節周囲炎、一般的に「五十肩」と呼ばれるこの疾患は、肩の痛みと動きの制限が特徴です。40代以降の方に多く見られ、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
肩関節周囲炎とは?
肩関節の周囲にある組織(腱、靭帯、関節包など)に炎症が起こり、痛みや動きの制限を引き起こす疾患です。明確な原因は解明されていませんが、加齢や生活習慣などが複合的に影響していると考えられています。
症状
* 痛み: 動かす時だけでなく、安静時にも痛むことがあります。
* 動きの制限: 腕を上げたり、後ろに回したりすることが困難になります。
* 夜間痛: 夜間に痛みが増強し、睡眠の妨げになることもあります。
原因
* 加齢: 年齢とともに組織が硬くなり、炎症が起こりやすくなります。
* 生活習慣: 長時間同じ姿勢でいる、運動不足、肩に負担をかける作業など。
* 糖尿病: 糖尿病患者は、肩関節周囲炎になりやすい傾向があります。
治療法
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤など
* 物理療法: 温熱療法、超音波療法、電気療法など
* 運動療法: 肩関節の動きを改善するための運動
* 関節注射: 炎症を抑える薬剤を関節内に注射
* 手術: 重症の場合や、他の治療法で改善が見られない場合
日常生活での注意点
* 肩を冷やさない: 温かい服装をする、入浴などで体を温める
* 無理な動きを避ける: 重い物を持ち上げない、肩に負担をかける作業を控える
* 規則正しい生活: 睡眠をしっかりとる、バランスの取れた食事をする
* 運動: 医師や理学療法士の指導のもと、適度な運動を行う
予防
* 肩周りの筋肉を柔軟に保つ: ストレッチや軽い運動を習慣化する
* 正しい姿勢を保つ: 猫背などを改善する
* 肩に負担をかけない生活習慣: 重い物を持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とすなど
いつ病院を受診すべき?
* 肩の痛みが数週間以上続く
* 痛みが日常生活に支障をきたす
* 夜間痛がある
* 肩の動きが大幅に制限される
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肩の関節を安定させ、腕をスムーズに動かすために重要な役割を果たしているのが腱板です。この腱板が何らかの原因で断裂してしまう状態を、腱板断裂といいます。
症状
* 痛み: 肩の痛み、特に腕を上げる際に痛みが増強します。夜間痛で睡眠を妨げられることもあります。
* 運動制限: 腕が上がりにくい、力が入らないなどの運動機能の低下が見られます。
* 肩の違和感: 肩に何か引っかかるような感覚や、脱臼したような不安定感を感じる場合もあります。
原因
* 加齢: 年齢とともに腱板が弱くなり、日常生活の動作で断裂することがあります。
* 外傷: 肩を強く打ったり、転倒したりすることで、急に断裂することもあります。
* 繰り返しの動作: スポーツや仕事などで肩を酷使することで、徐々に腱板が損傷し、断裂に繋がる場合があります。
診断
* 問診: いつから痛み始めたか、どのような動作で痛むかなど、詳しく症状を聞かれます。
* 身体診察: 肩の動きや痛みを調べ、触診によって断裂の有無や程度を評価します。
* 画像検査:
* レントゲン: 骨の異常や変形を調べる
* MRI: 腱板の断裂の有無や程度を詳しく調べる
* 超音波検査: 腱板の断裂の有無や程度を調べる
治療
治療法は、断裂の程度や患者さんの年齢、症状などによって異なります。
* 保存療法:
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤など
* 物理療法: 温熱療法、超音波治療など
* リハビリテーション: 肩の関節の動きを改善し、筋肉を強化する
* 手術療法:
* 関節鏡手術: 小さな穴から関節鏡を挿入し、損傷した部分を修復する
日常生活での注意点
* 安静: 肩を酷使しないように安静にする
* アイシング: 痛みがある場合は、アイシングを行う
* 温熱療法: 筋肉をリラックスさせるために温める
* リハビリテーション: 医師や理学療法士の指示に従って、積極的にリハビリを行う
予防
* 肩のストレッチ: 肩周りの筋肉を柔軟にする
* 正しい姿勢: 猫背など、悪い姿勢は肩に負担をかけるため注意する
* ウォーミングアップ: 運動前には必ずウォーミングアップを行う
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腱板損傷は、肩の動きを支える重要な筋肉群である腱板が傷ついてしまう状態です。
腱板損傷の原因
* 加齢による摩耗: 40歳以上の方で多く見られます。
* スポーツや仕事での繰り返しの動作: テニスや野球など、肩を使うスポーツ選手や、同じ動作を繰り返す仕事をしている人に起こりやすいです。
* 外傷: 肩に強い衝撃を受けた場合。
腱板損傷の症状
* 肩の痛み: 特に夜間や腕を上げる動作で痛みが強まります。
* 肩の動きが悪くなる: 腕が上がりにくい、後ろに回せないなど。
* 力が入らない: 物を持ち上げたり、押したりする動作が困難になります。
腱板損傷の治療
腱板損傷の治療法は、損傷の程度や患者さんの状態によって異なります。
* 保存療法:
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤など
* 物理療法: 温熱療法、超音波療法、電気療法など
* 運動療法: 痛みを軽減し、関節の動きを改善するための運動
* 手術療法:
* 関節鏡手術: 小さな穴から関節内を直接観察し、損傷した部分を修復する手術
腱板損傷を予防するには
* 肩のストレッチ: 日常的に肩のストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、損傷のリスクを減らすことができます。
* 正しい姿勢: 猫背など、悪い姿勢は肩に負担をかけます。正しい姿勢を心がけましょう。
* 肩への負担を減らす: 重い物を持ち上げるときは、膝を曲げて持ち上げるなど、肩への負担を減らす工夫をしましょう。
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QLS(Quadrilateral Space Syndrome)とは、肩関節の奥にある四辺形間隙という狭い空間で、腋窩神経が圧迫されることで起こる症状のことです。この神経は、肩の外側の感覚や、腕を横に上げる動作に関わっています。
QLSの原因
* 繰り返しのオーバーヘッド運動: 野球やバレーボールなど、腕を上に上げる動作を繰り返すスポーツ選手に多く見られます。
* 肩の怪我: 肩の脱臼や骨折など、肩関節の大きな外傷が原因となることもあります。
* 姿勢の悪さ: 猫背など、姿勢が悪い状態が長く続くと、四辺形間隙が狭まりやすくなり、神経が圧迫されることがあります。
QLSの症状
* 肩の外側の痛み: 特に腕を横に上げる動作や、肩を後ろに回す動作で痛みが増強します。
* 腕の外側の痺れ: 小指側よりも親指側に痺れを感じることが多いです。
* 腕の力が弱い: 腕を横に上げたり、物を持ち上げたりする力が弱くなることがあります。
QLSの診断
* 身体診察: 医師が肩関節の動きや痛みを調べます。
* 画像検査: MRI検査で、四辺形間隙の狭窄や神経の圧迫を確認することができます。
* 神経伝導速度検査: 神経の働きを調べる検査です。
QLSの治療
* 保存療法:
* 安静: 肩を休ませる。
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤、神経ブロックなど
* リハビリテーション: 筋肉の柔軟性を高め、肩関節の動きを改善する。
* 手術療法: 保存療法で改善が見られない場合、手術によって神経を解放することがあります。
QLSと腋窩神経障害の違い
腋窩神経障害は、QLS以外にも様々な原因で起こります。QLSは、腋窩神経障害の一つの原因と言えるでしょう。
QLSの予防
* ストレッチ: 肩周りの筋肉を定期的にストレッチすることで、筋肉の緊張を解き、柔軟性を高めることができます。
* 正しい姿勢: 猫背など、悪い姿勢を改善しましょう。
* オーバーヘッド運動時の注意: 運動前には必ずウォーミングアップを行い、無理のない範囲で行うようにしましょう。
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グロインペインは、原因が一つとは限らず、複数の要因が複雑に絡み合って起こることが多いです。主な原因としては、以下のものが挙げられます。
筋肉の損傷や炎症
* 内転筋の損傷: 足を閉じる筋肉である内転筋の使い過ぎによる損傷が最も一般的な原因です。
* 腹斜筋の損傷: 体をねじる筋肉である腹斜筋の損傷も、グロインペインを引き起こすことがあります。
* 鼠径部リンパ節炎: 鼠径部のリンパ節に炎症が起こり、痛みを生じることがあります。
関節の損傷や不安定性
* 恥骨結合炎: 恥骨という骨が結合する部分に炎症が起こり、痛みを生じます。
* 股関節の不安定性: 股関節が不安定になることで、周囲の筋肉に過剰な負担がかかり、痛みを生じることがあります。
神経の圧迫
* 大腿神経の圧迫: 大腿神経が圧迫されることで、痛みや痺れが生じることがあります。
その他
* ヘルニア: 鼠径ヘルニアなど、腹腔内の臓器が鼠径部に出てくることで、痛みを生じることがあります。
* ストレス骨折: 骨に小さなひびが入ることで、痛みを生じることがあります。
病態の進行
初期の段階では、運動時や特定の動作でのみ痛みが出ることが多く、安静にしていると治まることが多いです。しかし、症状が慢性化すると、日常生活でも痛みが出たり、運動能力が低下したりすることがあります。
診断
グロインペインの診断は、問診、身体検査、画像検査(MRIなど)などを総合的に行うことで確定されます。
より詳しく知りたいことや、ご自身の症状について相談したいことがあれば、お気軽にご質問ください。
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変形性股関節症は、簡単に言うと、股関節の軟骨がすり減ってしまい、痛んだり動きにくくなったりする病気です。
股関節ってどこ?
股関節は、太ももの骨と骨盤がくっついている部分です。この部分には、関節軟骨というクッションのようなものがついていて、スムーズに動くことができるようになっています。
なぜなるの?
* 年齢: 年を取ると、自然と関節軟骨がすり減ってしまうことがあります。
* 使いすぎ: 運動や仕事などで、股関節に負担がかかりすぎると、軟骨が傷つきやすくなります。
* 体の形: 生まれつきの股関節の形が少し違う場合や、以前のケガなどが原因でなることもあります。
どんな症状があるの?
* 痛み: 股関節のあたりが痛むのが一番の症状です。最初は、歩いたり立ち上がったりするときに痛むことが多いですが、ひどくなると、常に痛んだり、夜中に痛くて目が覚めることもあります。
* 動きにくい: 股関節が硬くなって、足があげにくくなったり、歩幅が狭くなったりすることがあります。
どうしたらいいの?
* 病院に行く: 変形性股関節症かなと思ったら、整形外科を受診しましょう。
* 薬: 痛み止めや炎症を抑える薬を飲みます。
* 運動: 医師の指導のもと、無理のない範囲で運動をすることで、関節の動きを良くすることができます。
* 手術: 病気がひどい場合は、人工関節を入れる手術をすることもあります。
日常生活で気をつけたいこと
* 体重管理: 太りすぎは、関節への負担を増やしてしまうので、適正体重を維持しましょう。
* 姿勢: 正しい姿勢を保つように心がけましょう。
* 休む: 痛みが強いときは、安静にしましょう。
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大腿神経痛とは?
大腿神経痛とは、太ももの前側や外側に痛みやしびれを感じる病気のことです。まるで電気が走るような痛みや、ヒリヒリとした痛みなど、人によって感じ方は様々です。この痛みは、腰の骨や筋肉などによって、大腿神経という神経が圧迫されることで起こります。
なぜ起こるの?
* 腰椎椎間板ヘルニア: 腰の骨の間にあるクッションのような部分が飛び出て、神経を圧迫することがあります。
* 腰部脊柱管狭窄症: 腰の骨の中を通る神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることがあります。
* 筋肉の緊張: 腰回りの筋肉が緊張し、神経を締め付けてしまうことがあります。
* その他: 糖尿病や腫瘍など、様々な原因が考えられます。
どんな症状があるの?
* 太ももの前側や外側の痛みやしびれ
* 痛みが増す動作:歩く、階段の上り下り、長時間立つなど
* 痛みを和らげる姿勢:足を伸ばして休む、あぐらをかいて座るなど
どうやって治療するの?
* 薬物療法: 痛み止めや神経痛の薬など
* 物理療法: 温熱療法、電気療法など
* ブロック注射: 痛みのある部分に薬を注射して痛みを鎮める
* 手術: 重症の場合や他の治療法が効果がない場合に行われることがあります
日常生活で気を付けること
* 姿勢を正す: 猫背など、悪い姿勢は神経を圧迫しやすくなります。
* 体を温める: 冷えは痛みを悪化させることがあります。
* 適度な運動: 運動不足は筋肉を硬くさせ、神経を圧迫しやすくなります。
* 体重管理: 肥満は腰への負担を増やし、神経を圧迫しやすくなります。
自分でできること
* ストレッチ: 腰や太もものストレッチは筋肉の緊張をほぐし、痛みを軽減する効果が期待できます。
* 温罨法: 温かいタオルなどで患部を温めることで血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。
* 休息: 痛みを感じたら無理せず休息を取りましょう。
いつ病院に行くべき?
* 痛みやしびれが日常生活に支障をきたす場合
* 痛みが増強したり、新しい症状が出現した場合
* 自宅での治療で改善が見られない場合
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閉鎖神経痛について分かりやすくご説明します
閉鎖神経痛とは、骨盤の中を通る「閉鎖神経」が何らかの原因で圧迫され、太ももの内側に痛みやしびれを感じることがある病気です。まるで太ももの内側が痺れて、電気が走っているような感覚になる方もいます。
閉鎖神経痛の原因は?
* 長時間同じ姿勢: デスクワークで長時間座ったり、足を組む癖がある方がなりやすいです。
* 肥満: 体重が増えると、神経を圧迫する可能性が高まります。
* 外傷: 骨盤の骨折や手術などが原因になることもあります。
閉鎖神経痛の症状は?
* 太ももの内側の痛み: 歩いたり動いたりすると痛みが強くなることがあります。
* しびれ: 足の付け根から膝にかけて、電気が走るような感覚がすることがあります。
* だるさ: 太ももが重く感じたり、力が入りにくいことがあります。
閉鎖神経痛の治療法
治療法は、患者さんの状態によって異なりますが、一般的には以下の治療法が考えられます。
* 安静: 痛みが強い場合は、安静にすることが大切です。
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤や神経痛の薬を使用します。
* 物理療法: 温熱療法や電気療法などを行います。
* 運動療法: 症状が落ち着いてきたら、ストレッチや軽い運動を行います。
閉鎖神経痛の予防
* 姿勢の改善: 長時間同じ姿勢を続けずに、こまめな休憩を取りましょう。
* 体重管理: 肥満気味の方は、適正体重を目指しましょう。
* ストレッチ: 太ももの筋肉を伸ばすストレッチをしましょう。
閉鎖神経痛は放置するとどうなる?
閉鎖神経痛を放置すると、痛みやしびれが慢性化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。早期に治療を開始することが大切です。
もし、太ももの内側に痛みやしびれを感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
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強剛母趾とは?
強剛母趾(きょうごうぼし)とは、足の親指の付け根の関節が硬くなってしまい、動かしにくくなる病気です。
イメージとしては、親指が上に反り上がりにくくなる 感じです。
なぜなるの?
* 年齢による関節の変形: 年齢を重ねるにつれて、関節がすり減ったり、骨が変形したりすることが原因の一つです。
* 繰り返しの運動: スポーツ選手など、足に負担がかかるような運動を長期間続けている人にも起こりやすいです。
どんな症状が出る?
* 痛み: 歩いたり、階段を上り下りしたりするときに、親指の付け根に痛みを感じることがあります。
* 腫れ: 関節が腫れて、靴が当たることで痛みが増すこともあります。
* 動きの制限: 親指がうまく曲がらず、歩き方がぎこちなくなることがあります。
どうやって治療するの?
* 薬: 消炎鎮痛剤など、痛みや炎症を抑える薬を飲みます。
* 装具: 特殊な中敷きや靴を使うことで、痛みを軽減します。
* 手術: 薬や装具で改善が見られない場合は、手術を行うことがあります。
日常生活での注意点
* 安静: 足を休ませ、無理な運動は避けましょう。
* 靴: 幅広でかかとの低い靴を選びましょう。
* 冷やす: 痛みがあるときは、氷などで冷やしましょう。
まとめ
強剛母趾は、放っておくと症状が悪化する可能性があります。痛みを感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
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足底筋膜炎とは、足の裏の土踏まずからかかとにかけて広がる、足底筋膜という組織に炎症が起こる病気です。この組織は、歩く時の衝撃を吸収するクッションのような役割をしています。
なぜ起こるの?
* 運動のしすぎ: ランニングやジャンプなど、足に負担がかかる運動を長時間行う。
* 立ち仕事: 長時間立ちっぱなしで、足に負担がかかる。
* 合わない靴: 硬い靴やヒールが高い靴を長時間履く。
* 肥満: 体重が増えることで、足底筋膜に負担がかかる。
* 加齢: 年齢とともに、足底筋膜が硬くなりやすくなる。
どんな症状がでるの?
* 痛み: かかとや足裏に痛みを感じる。特に朝起きた時や、長時間歩いた後に痛みを感じやすい。
* 腫れ: かかとが腫れることがある。
* 歩くのが辛い: 痛みのせいで、歩くのが困難になる場合もある。
どうしたらいいの?
* 安静: 足を休ませ、できるだけ動かさない。
* アイシング: 患部に氷水などで冷やす。
* ストレッチ: 足の筋肉を伸ばすストレッチを行う。
* 痛み止め: 医師に相談し、痛み止めを服用する。
* 専門医への相談: 症状が改善しない場合は、整形外科を受診する。
予防するには?
* ウォーミングアップ: 運動前には必ずウォーミングアップを行う。
* ストレッチ: 普段から足裏のストレッチを習慣化する。
* 適切な運動: 運動の種類や強度を調整する。
* 体重管理: 肥満の人は、体重を減らすように心がける。
* 靴選び: 足に合った靴を選ぶ。
足底筋膜炎は、適切な治療と予防を行うことで改善する可能性が高い病気です。 気になることがあれば、お気軽に医師にご相談ください。
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シーバー病ってどんな病気?
シーバー病は、成長期の子供さん、特に男の子によく見られる病気です。かかとの骨の生長板という部分が炎症を起こして、かかとが痛くなる病気なんだ。
なぜなるの?
* スポーツや運動: サッカーやバスケなど、ジャンプや走る運動をたくさんすると、かかとの骨に負担がかかって炎症を起こしやすくなります。
* 成長期: 骨が成長している時期は、骨がまだ柔らかいので、ちょっとした衝撃でも傷つきやすいんです。
どんな症状があるの?
* かかとの痛み: 歩いたり、走ったりするときに、かかとが痛くて歩けないこともあります。
* 腫れ: かかとの部分が少し腫れることもあります。
* 痛みで歩き方が変わる: 痛みを避けるために、つま先歩きになることがあります。
どうしたらいいの?
* 安静: まずは痛みがある間は、スポーツや激しい運動を控え、安静にすることが大切です。
* 冷やす: アイスパックなどで患部を冷やすと、痛みや腫れを鎮める効果があります。
* 病院へ行く: 原因や状態によって、適切な治療法が異なります。整形外科を受診して、医師に診てもらいましょう。
予防できる?
* ウォーミングアップ: 運動の前には必ずしっかりと体を温めるウォーミングアップを行いましょう。
* ストレッチ: 運動の前後には、ふくらはぎや足裏のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。
* 適切な運動: 年齢や体力に合った運動を行い、無理のないようにしましょう。
* 運動靴: 足に合った運動靴を選び、クッション性のあるものを履くようにしましょう。
まとめ
シーバー病は、適切な治療と休養によって、ほとんどの場合、完治します。痛みを感じたら、早めに医師に相談することが大切です。
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シンスプリント とは、運動、特に走ったりジャンプしたりする運動をすると、すねの内側に痛みが出る症状のことです。正式には「脛骨過労性骨膜炎」と言います。
なぜ起こるの?
* 運動のしすぎ: 同じ運動を繰り返しすぎると、すねの骨とそれを包んでいる膜(骨膜)に負担がかかり、炎症を起こします。
* 運動量の増加: 運動を急に増やしたり、硬い地面で運動したりすると、リスクが高まります。
* 合わない靴: クッション性が低い靴や、足に合わない靴を履くことも原因の一つです。
どんな症状があるの?
* すねの内側の痛み: 運動中や運動後に痛みを感じることが多く、安静にすると痛みが和らぐことがあります。
* 腫れ: 痛みのある部分に腫れが見られることもあります。
どうしたらいいの?
* 安静: 一旦運動を中止し、足に負担をかけないようにしましょう。
* アイシング: 痛みのある部分にアイシングをすることで、炎症を抑える効果が期待できます。
* 痛み止め: 市販の痛み止め薬を服用することも有効です。
* 専門医への相談: 症状が改善しない場合は、整形外科を受診しましょう。
どうやって予防するの?
* ウォーミングアップ: 運動前にしっかりと体を温めることで、怪我のリスクを減らすことができます。
* ストレッチ: 運動前後のストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、怪我を防ぐ効果があります。
* 運動量の調整: 運動量を徐々に増やしていくことが大切です。
* 適切な靴選び: クッション性が高く、足に合った靴を選ぶようにしましょう。
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ばね指は、指の曲げ伸ばしがスムーズに行えず、指が引っかかってしまうような症状のことです。まるでバネのようにカクンと伸びるため、この名が付いています。
原因
* 指の使いすぎ: 家事や仕事など、指を頻繁に使うことが主な原因です。
* ホルモンバランスの変化: 更年期や妊娠中など、ホルモンバランスが乱れる時期に起こりやすくなります。
* 糖尿病: 糖尿病などの基礎疾患を持っている方も、ばね指になりやすい傾向があります。
症状
* 指の付け根の痛み: 特に朝起きた時や、長時間同じ姿勢で指を使った後に痛みを感じることが多いです。
* 腫れ: 指の付け根が腫れて、熱感を感じることもあります。
* 指の動きがぎこちない: 指を曲げたり伸ばしたりする際に、引っかかりや痛みを感じます。
* バネ現象: 指を伸ばそうとすると、バネのようにカクンと伸びることが特徴です。
治療法
* 保存療法: まずは、患部の安静や湿布薬の使用、痛み止めなどの薬物療法を行います。
* 注射療法: 腱鞘内にステロイド注射を行うことで、炎症を抑えます。
* 手術: 保存療法や注射療法で改善が見られない場合、手術療法が検討されます。
予防
* 指の使いすぎに注意: 指を使う作業をする際は、こまめな休憩をとりましょう。
* 保温: 冷えは症状を悪化させることがあるため、手首や指を温めるようにしましょう。
* バランスの取れた食事: カルシウムやビタミンDを積極的に摂取しましょう。
どんな時に病院へ?
* 指の痛みや腫れが続く
* 指の動きがますます悪くなる
* 日常生活に支障が出ている
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ドゥケルバン病は、手首の親指側の腱鞘炎の一種です。親指を動かすときに使う腱が、腱鞘(腱を通すトンネルのようなもの)の中で腫れてしまい、動きが悪くなることで痛みを生じます。特に、親指を動かしたり、物を握ったりする動作で痛みを感じやすくなります。
原因
* 使いすぎ: パソコン作業、家事、スポーツなど、手首や親指を繰り返し使うことで、腱や腱鞘に負担がかかり、炎症を起こすことがあります。
* 加齢: 年齢とともに腱鞘が硬くなり、炎症が起こりやすくなります。
* 女性ホルモン: 女性ホルモンの影響で、妊娠中や産後に発症しやすい傾向があります。
症状
* 痛み: 手首の親指側の痛みで、親指を動かすと痛みが強くなります。
* 腫れ: 手首の親指側に腫れが見られることがあります。
* 動きづらさ: 親指の動きが制限され、握力低下や細かい作業がしにくくなります。
診断
医師は、患部を触診し、症状や病歴を詳しく聞き、診断を行います。必要に応じて、超音波検査やMRI検査を行うこともあります。
治療
* 保存療法:
* 安静: 手首を固定するサポーターを着用したり、患部を休ませることで、炎症を抑えます。
* 薬物療法: 消炎鎮痛剤やステロイド剤の内服や注射によって、痛みや炎症を抑えます。
* 物理療法: 温熱療法や超音波療法などを行い、血行を促進し、痛みを軽減します。
* 手術療法: 保存療法で改善が見られない場合、手術によって腱鞘を切開し、腱がスムーズに動くようにします。
予防
* 手首の負担を減らす: パソコン作業の際は、キーボードやマウスの位置を調整したり、こまめな休憩をとりましょう。
* 正しい姿勢: 日常生活において、正しい姿勢を心がけましょう。
* ストレッチ: 手首のストレッチを定期的に行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。
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外側上顆炎は、肘の外側にある骨の出っ張った部分(外側上顆)に付着している筋肉が繰り返し使われることで、炎症を起こしてしまう病気です。
* 原因:テニスだけでなく、卓球、バドミントン、ゴルフなど、腕を繰り返し使うスポーツや、パソコン作業、家事など、日常生活の動作でも起こることがあります。
* 症状:肘の外側が痛む、握力が弱くなる、物を持ち上げると痛む、など。
なぜ痛むの?
イメージとしては、ゴムバンドを何度も引っ張ると切れてしまうように、筋肉が繰り返し使われることで傷ついてしまうのです。
治療はどうするの?
治療法は、あなたの症状や状態に合わせて決まります。
* 安静:まずは患部に負担をかけないように、安静にすることが大切です。
* アイシング:炎症を抑えるために、氷などで冷やします。
* 痛み止め:痛みを和らげる薬を飲みます。
* 運動療法:症状が落ち着いてきたら、少しずつ運動療法を行います。
* 鍼灸治療:血行を良くし、痛みを和らげる効果が期待できます。
日常生活で気を付けること
* 患部を休ませる:痛む動作は避け、患部を休ませましょう。
* アイシング:定期的にアイシングを行いましょう。
* 正しい姿勢を保つ:猫背など、悪い姿勢は症状を悪化させることがあります。
* ストレッチ:患部の筋肉を伸ばすストレッチを行いましょう。
いつ病院に行けばいいの?
* 痛みが増強したり、長引く場合
* 日常生活に支障が出る場合
* 自宅での治療で改善が見られない場合
まとめ
外側上顆炎は、適切な治療と日常生活の注意で改善が見込める病気です。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。