-
美容鍼に興味をお持ちいただき、ありがとうございます。顔に鍼をする美容鍼は、近年注目を集めている施術です。東洋医学の考えに基づき、経穴(ツボ)を刺激することで、肌の再生を促し、様々な美容効果が期待できます。
美容鍼の効果
* 肌のハリ・弾力アップ: 鍼の刺激によって血行が促進され、コラーゲンの生成が促されます。これにより、肌にハリや弾力が生まれ、若々しい印象になります。
* 小顔効果: 顔の筋肉の緊張を解きほぐし、リンパの流れを改善することで、むくみを解消し、すっきりとした小顔効果が期待できます。
* シワ・たるみの改善: 鍼の刺激が、肌の再生を促し、コラーゲンの生成を促進することで、シワやたるみの改善に繋がります。特に、ほうれい線や目の周りのシワへの効果が高いと言われています。
* 美白効果: 新陳代謝を活発にし、メラニン色素の排出を促すことで、くすみやシミを改善し、肌を明るく透明感のある肌へと導きます。
* リフトアップ効果: 顔の筋肉をリフトアップし、たるみを改善することで、若々しい印象を与えることができます。
* ニキビの改善: 血行を促進し、新陳代謝を活発にすることで、ニキビの原因となる皮脂の分泌を抑制し、ニキビの改善が期待できます。
* 自律神経のバランスを整える: 顔には多くのツボが存在し、鍼刺激によって自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
美容鍼のメカニズム
鍼を刺すことで、以下の効果が得られます。
* 血行促進: 鍼の刺激によって、毛細血管が開き、血行が促進されます。これにより、酸素や栄養素が肌細胞にしっかりと届き、老廃物の排出もスムーズになります。
* コラーゲン生成の促進: 血行が促進されると、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌のハリや弾力が向上します。
* リンパの流れの改善: 鍼の刺激によって、リンパの流れが改善され、むくみが解消されます。
* 神経の働きを調整: 鍼の刺激は、神経の働きを調整し、痛みや炎症を鎮める効果があります。
美容鍼を受ける際の注意点
* 施術を受けるクリニックの選び方: 経験豊富な鍼灸師がいるクリニックを選ぶことが大切です。
* 施術中の痛み: 鍼の痛みは個人差がありますが、ほとんど痛みを感じない程度の刺激で行われることが多いです。
* 施術後の注意点: 施術後、赤みが出ることがありますが、数時間で引いていきます。
美容鍼は、メスを使わない自然な美容法として注目されていますが、あくまで治療の一環であり、効果には個人差があります。ご自身の肌の状態や悩みに合わせて、医師や鍼灸師に相談し、自分に合った施術を受けることをおすすめします。
ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。
-
急に体が痛くなった時の対処法
突然の痛み、とても心配ですよね。まずは落ち着いて、以下のことを試してみてください。
まずは安静に
* 患部を冷やす: アイスパックなどで患部を冷やすと、痛みや腫れを鎮める効果があります。
* 患部を高くする: 患部を心臓よりも高い位置に保つと、腫れが軽減されます。
*圧迫する:腫れている場合、包帯やサポーターで圧迫することで腫れが軽減されます。* 安静にする: 患部に負担をかけないように、安静にすることが大切です。
痛み止め薬の服用
市販の痛み止め薬(解熱鎮痛剤)を服用することも効果的です。ただし、説明書をよく読んで、用法用量を守って服用してください。
病院や医療機関を受診する目安
* 痛みが強くて日常生活に支障が出る場合
* 熱が出る場合
* 腫れや赤みが引かない場合
* 痛みと共に痺れや感覚異常がある場合
* 原因不明の痛みで、数日しても改善しない場合
これらの症状がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
整形外科で受ける検査
整形外科では、問診や身体診察に加えて、以下の検査を受けることがあります。
* レントゲン: 骨の骨折や変形などを確認します。
* MRI: 軟部組織(筋肉、靭帯など)の損傷や炎症などを詳しく調べます。
* CT: 骨の骨折や変形を立体的に確認します。
* 血液検査: 炎症の有無や、他の病気の可能性を調べます。
痛みの原因と治療法
痛みの原因は様々です。
* 筋肉の損傷: ストレッチ不足や無理な運動などが原因で起こります。
* 関節の炎症: 関節リウマチなど、自己免疫疾患が原因の場合もあります。
* 神経の圧迫: ヘルニアや骨の変形が原因で神経が圧迫されることがあります。
* 内臓疾患: 腎臓病や膵炎など、内臓疾患が原因で痛みを感じることもあります。
痛みの原因によって、治療法は異なります。
* 薬物療法: 痛み止め、消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤など
* 物理療法: 温熱療法、電気療法、超音波療法など
* 運動療法: 痛みが落ち着いたら、少しずつ運動を開始します。
* 手術療法: 必要に応じて手術を行います。
日常生活での注意点
* 正しい姿勢を保つ: 猫背や反り腰など、悪い姿勢は痛みを悪化させることがあります。
* バランスの取れた食事: カルシウムやビタミンDを摂取し、骨を丈夫にしましょう。
* 適度な運動: 運動不足は筋肉を硬くさせ、痛みを引き起こすことがあります。
* ストレスを溜めない: ストレスは痛みを悪化させることがあります。
整形外科で異常がない場合や症状の改善がみられない場合、手術をしたくない方などは1度整骨院でもご相談いただければと思います。ご自身の体に異変を感じたら、一人で悩まずに、早めに医師にご相談ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。
-
痛みはつらいですね。注射や薬の効果が出にくいとのこと、大変つらい状況かと思います。実は、痛みには薬だけでは改善しにくいものが多く、体の使い方や筋肉のバランスが大きく関わっていることがあります。
これまでの治療に加えて、運動療法や手技療法といった、体の使い方を改善する治療も試してみませんか?
これらの治療は、痛みが出ている部分だけでなく、体の全体的なバランスを整えることで、痛みを根本から改善を目指します。
具体的には、
* 痛みが出にくい体の使い方を学びます
* 筋肉の柔軟性や筋力をバランス良く高めます
* 関節の動きをスムーズにします
これらの治療を通じて、痛みだけでなく、体の動きやすさや日常生活の質も向上することが期待できます。
運動療法・手技療法の実施
運動療法の例
* ストレッチ: 痛みのある部分の筋肉を伸ばし、柔軟性を高める
* 筋力トレーニング: 弱くなっている筋肉を強化し、体のバランスを整える
* 体幹トレーニング: 姿勢を安定させ、体の軸を作る
* 日常生活動作の指導: 正しい体の使い方を身につけ、痛みが出にくい動作を習得する
手技療法の例
* マッサージ: 筋肉の緊張をほぐし、血行を促進する
* 関節モビライゼーション: 関節の動きを改善し、痛みを軽減する
* トリガーポイント療法: 筋肉のトリガーポイント(硬結)を刺激し、痛みを緩和する
*筋膜リリース療法:組織間の癒着を取り除き、滑走性を高めます。その他
* 患者さんとのコミュニケーション: 痛みや不調の原因、治療の目的、具体的な運動方法などを丁寧に説明し、患者さんの不安を取り除く。
* 痛みの評価: 痛みが出る動作や姿勢、日常生活での困りごとなどを詳しく聞き取り、治療計画を立てる。
* 治療効果の評価: 定期的に痛みの変化や体の動きやすさを評価し、治療計画を修正していく。
注意点
* 患者さんの状態や病状に合わせて、運動の種類や強度を調整する。
* 痛みを感じながらの運動は厳禁。
* 必ずセラピストの指導のもとで行う。
補足
* 薬物療法との併用: 運動療法や手技療法は、薬物療法の効果を高める補助的な治療として行われることもあります。注射・薬で症状の改善がみられない場合、運動療法や手技療法を試してみてはいかがでしょうか。
いつでもご相談ください。
-
急に腰が痛くなる急性腰痛。いわゆるギックリ腰ですが、痛みの原因はさまざまです。まずは痛みの原因を鑑別する事が大切になります。
⚫︎骨の問題
圧迫骨折・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症など
⚫︎筋肉の問題
筋・筋膜性腰痛・肉離れなど
⚫︎関節の問題
仙腸関節痛・椎間関節痛など
⚫︎皮膚・皮下組織の問題
皮膚や皮下組織の滑走障害など
⚫︎血行の問題
アライメント異常(腰が曲がっている)による虚血状態など
骨や神経の症状がある場合は病院へ行くことをおすすめします。例・痛すぎて動けない、足に力が入らない、トイレの失敗をしてしまうなど。
それぞれの腰痛の特徴としては
⚫︎骨の問題
⚪︎圧迫骨折→高齢者。寝ている状態からの起き上がりや寝返りで激痛。立ってしまえば歩ける人もいる。など
⚪︎椎間板ヘルニア→前屈みで腰から足に症状が増強する。痺れや筋力低下がみられる。
⚪︎脊柱管狭窄症→歩いていると足の痺れや痛みが強くなり止まりたくなる。止まって腰を丸めて休むとまた歩けるようになる。腰を反ると痛みや痺れが下肢に出る。腰を丸めると症状が出ない。
⚪︎すべり症→骨折して背骨がすべっている状態。腰を反ると痛い。下肢への神経症状がある。
ざっくりとですが、上記のような症状がある場合は病院へ行かれた方がよいかと思います。
⚫︎筋肉の問題
⚪︎筋・筋膜性の腰痛→前屈みを繰り返し行うような作業でなる場合が多い。痛い場所を指す場合、指でさせる様な狭い範囲ではなく手のひらを使い広い範囲を指す。動いていると少しましになる。など
⚪︎肉離れ→急激な収縮を起こすような機序から起こる。筋肉に陥凹部がある。など
⚫︎関節の問題
◎仙腸関節痛→この痛みが整骨院で1番施術する痛みではないかと思われます。世間でよくいわれる重いものを持ち上げた時や前屈みの際に『ギクッ』となって発症。一般的にはこの腰痛をギックリ腰と呼ぶのだと思います。痛い場所を指す際に指で『ここ』と仙腸関節を指します。この痛みにも更に種類があり、ニューテーション型・カウンターニューテーション型・不安定型がありそれぞれ施術が変わります。
◎椎間関節痛→主に腰を後ろに反らすと痛い。痛い場所を指すときに指で背骨の狭い範囲を指せる。
⚫︎皮膚・皮下組織の滑走障害
皮膚が痛いというのはあまりイメージ出来ないかもしれませんが、意外と多い症状です。痛い範囲が広く、皮膚・皮下組織をつまむように引っ張って痛ければ可能性大です。世間でいわれる『筋膜リリース』はこの症状を狙ったものになります。正常な皮膚であればつまんでも痛くありません。また皮膚の神経である『皮神経』と皮下組織の滑走障害が起きていると痺れも出現します。
⚫︎血行の問題
高齢者など腰を曲げて歩いている人に多くみられます。腰を丸めているため、腰の筋肉が常に伸ばされているため血行不良を起こします。
このように急に痛くなる腰痛といってもたくさんの種類があり、まずはどの腰痛であるかを鑑別することがとても大切です。そしてどの腰痛であっても積極的な安静は推奨させていません。病態を把握して、この腰痛はどの方向に動かしたらダメなのか、どの方向に動かしたらいいか、どんな姿勢が良いか悪いか、寝る体勢はどれがいいかなど症状によって違いますので、自己判断せずに専門家へ相談ください。
少しでも判断の参考になれば幸いです。
-
膝痛治療の第一歩:まずは原因を特定!
膝の痛みは、様々な原因が考えられます。原因を特定することが、適切な治療への第一歩です。
膝痛の原因を調べるために
痛みを感じている箇所や、痛みの種類(ズキズキする、モヤモヤするなど)、いつ頃から痛み出したかなど、症状を詳しくセラピストに伝えましょう。
セラピストは、以下の方法で原因を調べます。
* 問診: いつ頃から痛み出したか、どんな時に痛むか、どんな体勢で痛むかなど、詳しく聞かれます。
* 視診: 膝の腫れ、変形、赤みなどを目で見て調べます。
* 触診: 膝の周りを触って、腫れや熱感、痛みがあるかどうかを調べます。
* 運動機能検査: 膝の曲げ伸ばしなどの動きを調べ、どこで痛みが出るのかを確認します。
* 画像検査: X線、MRI、CTなどの画像検査で、骨や軟骨、靭帯などの状態を詳しく調べます。(医師のみ)
膝痛の原因の一例
* 変形性膝関節症: 加齢や使い過ぎによって膝の軟骨がすり減れる病気です。
* 半月板損傷: 膝のクッションの役割をする半月板が損傷することで起こります。
* 靭帯損傷: 膝の関節を安定させる靭帯が損傷することで起こります。
* 関節炎: 関節に炎症が起こる病気です。
* 骨の病気: 骨の腫瘍や骨折などが原因となることもあります。
膝痛の治療法
原因によって治療法は異なります。それぞれの症状に対しての当院のアプローチ方法を紹介しますので、参考にしてください。
-
膝は伸ばした時に膝裏が床に着くようにしっかり伸びる状態にしなければなりません。画像のように隙間がある状態を『膝の伸展制限』と呼びます。伸展制限があると歩行時などで膝が不安定になってしまい変形を進行させる原因の1つとなります。まずは膝のどこの場所が痛くても伸展制限を改善させることが重要です。(変形が進行しすぎて改善が難しい場合もあります)
-
膝の伸展制限の改善へまずアプローチすることが多いのが『膝蓋下脂肪体』と呼ばれる場所です。写真のように膝のお皿の下に広く存在しています。膝蓋下脂肪体は脂肪と名前がついていますが、皮下脂肪とは違い可動性があり痛みを感じる神経を豊富に存在しています。この膝蓋下脂肪体は膝で炎症が起こったり負荷が長期にかかると硬く動きにくくなってしまい、膝の伸展制限の原因となります。
膝蓋下脂肪体の動き・硬さの改善にはまず優しく揺らすようにマッサージをします。この時膝は最大限伸ばした状態で行います。膝を曲げた状態だと膝蓋下脂肪体は膝の関節の中へと移動し、触ることができなくなるためです。マッサージをして脂肪体を柔らかくし膝が伸びれば脂肪体が硬くて膝が伸びなかったと分かります。その後は再び膝蓋下脂肪体が硬くならないように太もものトレーニングを行い、脂肪体の可動性の獲得を目指します。
-
膝蓋上嚢が硬くなり膝の伸展制限となっている場合も多く存在します。膝蓋上嚢とは膝を覆っている袋のようなもので筋肉のように伸び縮みはしません。それなのに硬くなるのは膝で何らかの炎症が生じて腫れるためです。腫れた場合というのは捻挫や靭帯損傷、軟骨の炎症などもあります。水が溜まるといわれる状態も腫れている状態です。腫れが引いた後、この膝蓋上嚢が硬くなってしまいます。
膝蓋上嚢の硬さの改善にはまずマッサージを行います。写真のように膝のお皿の上を大きく摘みます。筋肉の奥の方、骨の周りを持ち上げるように摘むことが大切です。片手が難しければ両手で行うと良いかと思います。つまみ上げたらそのまま上下左右にゆっくり動かします。膝蓋上嚢を動かしてストレッチをしているようなイメージで行ってください。この操作の後に膝が伸びていれば、膝の伸展制限は膝蓋上嚢が原因で起こっていたと分かります。
-
膝の裏の内側にある太ももの筋肉「半膜様筋」とふくらはぎの筋肉「腓腹筋内側頭」の癒着で膝の伸展制限が起こっている場合も多く存在します。半膜様筋と腓腹筋内側頭は膝の裏で交差しているのですが、変形や歩行のクセなどが原因となり癒着してしまい膝の曲げ伸ばしの際にうまく交差できずに膝の伸展制限の原因となります。また2つの筋肉が交差している場所には滑液包というクッションのようなモノが存在していますが、炎症などによりクッション性を失ってしまい膝の伸展制限を起こしている場合もあります。
半膜様筋と腓腹筋内側頭の癒着の改善にはまずはマッサージを行います。写真のように太もも側の筋肉(半膜様筋)が外側にありますので、太もも側は外側へ。ふくらはぎ側は内側へ。というようにマッサージを行うと効果的です。またその操作を行いながら膝の曲げ伸ばしを行うとより効果的です。この操作によって膝が伸びれば半膜様筋と腓腹筋内側頭が膝の伸展制限を起こしていたと分かります。
-
膝の裏にも脂肪体という組織が存在しています。膝窩脂肪体も炎症後などに繊維化により硬くなってしまい膝の伸展制限の原因となります。
膝窩脂肪体の硬さ・可動性の改善にはまずマッサージを行います。膝裏を優しく上下左右または円を描くようにマッサージを行います。指を立てると刺激が強くなってしまうので指をまっすぐにして指の腹でマッサージしてあげると良いかと思います。膝の裏には神経や血管がたくさん存在するので優しくを心がけてください。
この操作後に膝が伸びるようになれば、膝窩脂肪体が膝の伸展制限を起こしてしたと分かります。